あきる野市 いぶし庵 燻カレーが好評 キッチンカーでチェーン化目指す

いぶし庵 「目標はキッチンカー(移動販売車)でのチェーン展開」と語るのはあきる野市乙津で燻製加工品を扱う㈱いぶし庵の高野俊明社長(37)だ。
造園事業も手掛ける同社では、伐採した多摩産のサクラチップで燻製し、卵、チーズ、粉チーズの3種を多摩地域の観光地など31カ所に卸販売している。今年2月に特注したキッチンカーで各地のイベントに平均、月15回ほど出店し、いぶし庵の知名度アップを図っている。
キッチンカーでは、チキン、枝豆などその場で手軽に食べられる燻製品を販売している。現在、売り出し中なのはルーを20℃以下で冷燻した燻カレーだ。燻製の香が鼻に抜け、独特の後味が好評を得ている。
同社は今後、この商品を目玉として都内への進出を視野に入れる。「カレーができたことで、いままで客層として想定できなかったランチ目的の客に商品を提供できるようになった。平日はオフィス街で販売、休日はイベントとキッチンカーをフル活用し、都内へ進出していきたい」と意気込み、「年2台のペースでキッチンカーを増やし、チェーン展開を目指す」とビジョンを語った。
なお、キッチンカーの横には、いつも大きな秋川渓谷の看板を掛けている。「商売をさせてもらっている地元への恩返し、当社なりに秋川渓谷のPRを心掛けている」と話した。
従業員募集中。042(596)2122。(小澤)
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