檜原 ちとせ屋 とうふ屋のお嫁さんが作る 子どもも大好きとうふ料理
夏は冷やっこ、冬は鍋の具材にと季節を問わず活躍する食材「とうふ」。檜原村のとうふ店「ちとせ屋」(髙木健一店主)で店主一家の食卓を預かる妻の美穂さん(34)に、子どもも喜ぶ手軽でおいしいとうふ料理を教わった。(伊藤)
店主の健一さん(42)一家は両親との二世帯で夫婦と長男・環太郎君(檜原小1年)の3人暮らし。料理好きな美穂さんの工夫でさまざまにとうふ(おから)を調理し、ほぼ毎日食べている。
家族の健康を考えれば、家計にやさしく高タンパクで低カロリーなとうふはありがたい食材。もめんどうふは水切りしてハンバーグに、ひき肉と混ぜて肉だんごに、ジャガイモ代わりにおからを使ってコロッケにと、工夫次第で子どもも好む料理になる。
このほか白ごまのペーストが入った同店のごまどうふを使って白和えを作ればごまをする手間が省ける。ゆずどうふを茶碗蒸しの具に使えばゆず風味の上品な一品に=写真中。
ちなみに健一さんも美穂さんも、鍋にはきぬよりもめんを推す。同店のもめんどうふは豆乳とにがりを混ぜて15分ほど置き、プリン状になったものを細かく崩して型に盛り、圧しをして作る。この製法によりできる無数の細かいすきまに汁の味がしみこんでおいしいという。圧しをして余分な水分を省いたもめんのほうが、うまみが凝縮して豆腐本来の味がする。
嫁ぐ前は舌ざわりのいいきぬ派だった美穂さんも、「ここのもめんはフワフワで豆の味が濃い。お客さんにもよくすすめています」とすっかりもめん派になった。
同店のとうふは愛知、北海道産の大豆を使い、本にがりで作る。スーパーに並ぶとうふと比べると価格は高めだが、食べれば納得がいく。火曜定休。042(598)0056まで。