「地のもの」肴に日本酒を 炉ばた あかべこ 奥多摩町 ヤマメの刺身など人気
奥多摩町氷川の荒澤屋旅館(荒澤貴代表・43)の1階にある居酒屋「炉ばた あかべこ」は、奥多摩で養殖したヤマメの刺身や炭火焼、特産ジャガイモの治助芋、こんにゃくの刺身、青梅の地酒、澤乃井(小澤酒造)などが楽しめる。地元の常連客から観光客まで幅広い支持を集める。
100年以上続く老舗旅館。13年前、貴さんが旅館を継いだ。飲食業も立ち上げようと店舗を探していたところ、コンサルタントから「実家の旅館の一角に店を構えるのもいいのでは」との助言を受け、調理場などを改装し4年前に開店した。
奥多摩ヤマメの刺身はサーモンに近い風味で、食べてみるとさっぱりして、日本酒の肴によく合う。貴さんの妻の梢さん(37)によれば「奥多摩ヤマメの刺身を出しているのは町内でも少ないと思う。炭火焼は1年を通して味わえます」と太鼓判を押す。町でとれた治助芋の味噌添え、こんにゃくの刺身、野菜や山菜の天ぷらなどがお勧め。
日本酒は澤乃井の本醸生、純米吟醸蒼天、純米大辛口、梅酒ぷらりなどを中心に全国から35~40種類を常時取り寄せている。利酒師の資格を持つ梢さんに好みを伝えれば、口に合ったものを選んでくれる。
予算の目安は5000円ほど。午後6時~10時。火曜定休。0428(83)2365(旅館・あかべこ共通)予約推奨。(小澤)