「完熟きのこ」を味わう  きのこ狩りに出かけよう! 青梅市成木「内沼きのこ園」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA 秋の味覚、きのこ。ファンタスティックなその姿と味わいで、きのこファンは多い。今年の秋も、美味しいきのこを食べたい!青梅市成木の内沼きのこ園を訪ねた。
園内の広い林には、椎茸の「ほだ木」が7000本余り並ぶ。9月中旬から秋の収穫のシーズンを迎える。
現在、国内で流通する椎茸は、おがくずなどを使った「菌床栽培」が主流だが、内沼きのこ園では自然の木を使用した「原木栽培」を行う。原木に菌を植え込み、1年程度森林の中など自然の状態において、椎茸を発生させる方法だ。手間と時間がかかるが、肉厚で味と香りの良い椎茸が収穫できるという。
「完熟椎茸、つまりかさが開き、胞子を出す時期の椎茸が一番美味しい。流通する椎茸は、長く鮮度を保つことが優先されて熟す以前の状態で出荷される。実は多くの人は、完熟椎茸の味を知らないのかもしれません。農家の知っている一番美味しい作り方、食べ方を消費者に知ってほしい」と、オーナーの内沼秀夫さんは話す。
園内では林の中のほだ場で椎茸狩りが体験でき、収穫したきのこを炭火焼にして食べることもできる。栽培したきのこを使った料理を楽しめるレストラン「ぴるつ」(ドイツ語で「きのこ」の意)もあり。きのこピザ(1100円)、アヒージョ(1100円)が人気。椎茸狩り入園料大人200円、子ども100円、収穫きのこは100㌘当り300円(税別)。午前10時〜午後5時、火曜休。0428(74)4528。(澤村)