青梅の荒井さん 市内初の子ども食堂 すぺーすまゆだまの事業管理者に
青梅市千ヶ瀬町の荒井苗都美さん(25)は、来月6日にオープンする青梅市内初の子ども食堂「すぺーすまゆだま」(同市友田町)の事業管理者を務める。「子どもたちと地域の大人をつなぐ場をつくり、架け橋のような存在になりたい」と大きな門出に向け、準備を進めている。
荒井さんは栄養士の資格が取れる専門学校を卒業後、あきる野市内の保育園に調理師として2年勤務。(特)子どもと文化のNPO子ども劇場西多摩に所属する友人の誘いを受けて、一昨年4月からは同NPOが運営するKTホールぶらりカフェ(青梅市勝沼)の店長となり、調理リーダーを務める。
子ども食堂とは、地域の大人が子どもに対し、無料、もしくは安価で食事を提供する場のこと。青梅市内では初めて、特別養護老人ホームカントリービラ青梅(同市長淵)が開設することに。地域住民に協力者を探すなかで、昨年10月ごろ荒井さんに声がかかったという。
もともと子ども食堂のような「子どもの居場所作り」に興味があったという荒井さん。ぶらりカフェで昨年4月から、地域の大人と中高生が一緒に夕ご飯を食べる場「ティーンズコトバー」(参加費500円)をスタートし、店に入りきれない数の子どもが集まる日もあったほど、子どもに求められる場を育ててきた経緯もある。
荒井さんはこれまで、声をかけられたことは何でも引き受けてきたという。「ポリシーとかではなく、断れないんです。でも全部やってきたことで、自分のできることが広がったし、人とのつながりも広がってきた」。
そのつながりの先に生まれた、子ども食堂の事業管理者という大きな仕事。オープンに向け、「カントリービラの方や地域の人たち、皆で一緒にアットホームな場を作っていけたら」と思いを語る。(佐々木)