青梅でこども食堂オープン 学習支援、施設貸し出し、イベント開催も

SONY DSC 社会福祉法人長淵福祉会(石川昌宏理事長、青梅市長淵)は来月6日、こども食堂「すぺーす まゆだま」(同市友田町)をオープンする。同法人は、まゆだまで子どもへの学習支援や月1回のイベントも行うほか、施設を地域住民に貸し出すなど、地域のコミュニティー拠点としても施設を活用する。
まゆだまは毎週金曜日午後4時~8時、こども食堂として食事などを提供する予定。対象は、同市立友田小学校に通う4~6年生で、事前に登録した児童は食事を無料で食べられ、学習支援も受けることができる(登録者以外は1回の食事につき、大人300円、中高生200円、小学生100円)。
施設は空き家を改修したもので、こども食堂をオープンしているとき以外は、下長淵地区と友田地区の在住勤者であれば利用できる。また月1度、地域住民を対象にした季節ごとのイベント(柏餅作りや流しそうめんなど)を開催する予定。
特別養護老人ホームカントリービラ青梅などを運営する長淵福祉会は、社会福祉充実計画のひとつとして、昨年から準備を進めてきた。昨年10月には民生児童委員、子ども劇場西多摩(同市勝沼)、東京恵明学園(同市友田町)などから参加した地域住民とともに運営委員会準備会を設置し、話し合いを重ねた。
まゆだまの運営責任者で、カントリービラ青梅地域支援室室長の島田弘美さんは「地域の皆さんには熱心に協力していただいた」と感謝する。「今後も皆さんのご意見をいただきながら、地域の多くの方に利用していただき、心が温かくなるような場に育てていけたら」と話している。


こども食堂とは
地域の子どもやその保護者らに無料、または安価に食事などを提供する場所のこと。一人で食事を食べる孤食の解決や、地域のコミュニティーを深める手段として、全国的に広がっている。(佐々木)