「絵本」にまつわるイベント開催 子どもも大人も楽しむきっかけ作り

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「絵本カフェ大きな木」代表の村上さん

羽村市緑ヶ丘の村上ひかりさん(25)は絵本をテーマにした様々な活動をする団体「絵本カフェ おおきな木」を立ち上げ、4年目を迎える。「いつか羽村に絵本スペースのあるコミュニティハウスを作りたい」と意欲を語る。
同市川崎出身。幼い頃から母に絵本の読み聞かせをしてもらっていたことはよく覚えている。大人になってからも絵本を眺めるのが好きで、2014年に同団体を立ち上げた。
近年ショックを受けたのは「絵本を手渡された子どもがページをめくるのではなくスワイプした(スマホなどの画面を指で滑らせること)」と聞いたこと。「絵本は子どもが手に取りやすいサイズや紙、形、それに合わせた絵の配置などすべて考慮して作られている。紙をめくる楽しさもある。スマホやタブレットで読むのは便利かもしれないけれど、作者をはじめとした作り手の思いが伝わらなくなるのはさみしい」と話す。
「子どもに絵本の良さを伝えるためにはまず大人に知ってもらわなければ」と、発足当初から大人のための読み聞かせイベントなどを継続。さらに今年からは「子どもが絵本を通じてよりリアルな体験をしてほしい」と絵本に出てくるお菓子を作って食べるイベントも開催している。
「今は拠点がないので様々なレンタルスペースを利用しながら活動を続けています。今後はすべてのプログラムの回数を増やしていきたい」と話している。

 大人のための
 絵本イベントも
同団体はお茶を飲みながら絵本の読み聞かせなどを楽しむ会「大人のための絵本の時間」をKTホールぶらりカフェ(青梅市勝沼)で開催している。今月27日、来月3日・24日(いずれも午後2時~)に開催予定。「絵本で世界旅行をしよう」をテーマに5月は日本、来月はモンゴル・台湾にまつわる絵本をピックアップする。参加費500円(別途飲み物代)。
また今月から毎月第4木曜日午後7時から、新宿区内のカフェ「Re:s~リスカフェ」で「大人のための絵本空間を」と「絵本居酒屋おおきな木」をスタート。お酒やおつまみなども提供しながら、絵本にまつわるイベントを実施していく。問い合わせは080(5487)9798村上さんまで。    (佐々木)