東京牧場の 「東京うこっけい」 都心の薬膳料理店で提供開始

ウコッケイ2
弾力のある肉質が際立つ烏骨鶏の黒酢炒め

東京牧場(本社・北海道、中川利光社長)が檜原村樋里の檜原支社で飼育している「東京うこっけい」の鶏肉が、都内の高級薬膳料理店で提供されることになった。これを記念する試食会が4日にあり、村議ら18人が参加。烏骨鶏のフルコースを味わった。
烏骨鶏の肉や卵は、中国や韓国で古くから薬膳料理の素材として珍重されてきた。「東京うこっけい」は東京都が産卵率向上のため改良したブランド鶏。同社では約800羽を飼育し、卵や肉を出荷するほか、それらを使ったマヨネーズやラーメンなどの加工品の開発、販売も手がけている。
同社の「東京うこっけい」を料理で提供するのは、「南青山Essence(エッセンス)」(港区)。薮崎友宏オーナーシェフが兼ねてから国産の烏骨鶏を探しており、檜原の飼育現場の見学をした上で取引を決めたという。
試食会に出されたのは、すべての料理に「東京うこっけい」を使用した特別コース。ジャガイモや大根の葉、ルバーブなど檜原の食材も使われた。店ではこのうち、烏骨鶏の肉と高麗人参、准山などを煮込んだ薬膳スープを提供していくという。
中川社長は「檜原産の烏骨鶏が都心のレストランで使われることは村のPRにもつながる」と喜んだ。(伊藤)