「水芭蕉曼荼羅・黄77」など61点 抽象日本画の鬼才、生誕100年佐藤多持展 6日~来月26日 青梅市立美術館

④佐藤多持《水芭蕉曼陀羅・黄77》トリミング済み.jpg
六曲一隻屏風「水芭蕉曼荼羅・黄77」

多摩ゆかりの日本画家、佐藤多持(1919~2004)の生誕100年を記念した展覧会が6日~来月26日、青梅市立美術館(同市滝ノ上町)で開かれる。屏風絵、日本画、素描など同館所蔵の全作品61点を展示する。
鬼才、佐藤は1949年、30歳のときに尾瀬の水芭蕉を見て以後、代表作「水芭蕉曼荼羅」に示されるようにおよそ50年にわたり円や曲線の幾何学的描線で水芭蕉をテーマに独自の抽象日本画を描き続けた。その絵と画風は日本画抽象絵画として近代日本画史に独自の光芒を残し、存在感を発揮した。油絵なども発表した。
国分寺市出身。真言宗の寺の次男として生まれる。東京美術学校(現東京藝術大学)日本画科卒。山本丘人に師事した。
展示作品は86年の六曲一隻屏風の大作「水芭蕉曼荼羅・黄77」(紙本墨画淡彩)をはじめ、69年の「水芭蕉曼荼羅・白9」(紙本着色)、82年の二曲半双屏風「水芭蕉曼荼羅・黄64」(紙本墨画淡彩)などの水芭蕉曼荼羅シリーズ。そのほか具象画で39年の「小河内村スケッチ」(紙・淡彩)、95年の「奥多摩の渓流」(紙本墨画)など。
関連イベントとして27日、来月19日に同館学芸員によるギャラリー・ガイドがある。両日とも午後2時開始。1時半~受付。定員20人。参加費無料。
問い合わせは0428(24)1195同美術館まで。(吉田)