あんこの美味しい和菓子店

あきる野 桝屋

桝屋
自家製つぶあんが美味しい「大嶽山」と「五日市」

シソの実入り自家製つぶあん
お土産に人気「大嶽山」 

 

奥多摩を代表する山「大嶽山」(135円)の名をつけた菓子は、桝屋(あきる野市五日市、内山章店主)の売れ筋の一つ。つぶあんに自家製のシソの実の塩漬けを加えたあんは風味がよく、ザラメを加えた生地との相性もいい。シソの実のツブツブ、ザラメのジャリッとした食感が面白い。
ベースは国産の小豆を丁寧に煮た自家製のつぶあん。小豆の粒がほどよくつぶれた素朴な感じのするあんだ。例えば、どら焼き用は基本のあんより砂糖も水分も多い、しっとりした状態で仕上げる。菓子によって練り加減や砂糖の量を調整しながら使い分けている。
生地に炭の粉末を練りこんだ黒いどら焼き「五日市」(130円)、すりおろしたショウガを皮に加えた「秋川の鮎」(こしあん、135円)も手土産によく使われる。
営業時間は午前9時~午後7時半。不定休。問い合わせは042(596)0039まで。(伊藤)

 

あきる野 御菓子司 菊屋

菊屋
こしあんを練る井上社長

白手亡豆の滑らか白あん

 

文久2年創業の御菓子司 菊屋(あきる野市二宮、井上泰樹社長)は、つぶあん、こしあんだけでなく、白あんも自家製を貫き、支持を集めている。
同社では、つぶあん、こしあんは、北海道えりも小豆を、白あんは白手亡豆を使って作り上げている。「白あんはより手間がかかりますが、自家製は滑らかさが格別です」と話す。
こだわりのあんこを食べ比べるならば、「三色菊最中」(つぶあん、こしあん、柚子入り白あん、各税別115円)がおすすめ。これからの季節に限定販売する柏餅も、つぶあん、こしあん、味噌入り白あんを食べ比べできる。
このほか、つぶあんは、どら焼きや酒まんじゅう、こしあんは「茶まんじゅう」や「あんどーなつ」、白あんは「縄文」や「梅の香」が売れ筋という。
営業時間は午前9時~午後7時。火曜定休。問い合わせは042(558)2201まで。(宮前)

あきる野 お茶ぞっぺの中島屋

中島屋
自家製あんこを披露する石川和助社長と息子の和人さん

菓子屋はあんこが命
十勝の小豆と中双糖が決め手

 

お茶ぞっぺの中島屋(あきる野市二宮、石川和助社長)では、「菓子屋はあんこが命」という信念のもと、こだわりの自家製あんこを作り続けている。
昭和12年に飴屋として創業した同社のあんこは、北海道・十勝産の小豆と中双糖を使い、さっぱりした味わいが特徴。また、小豆は水洗いするだけのことが多いが、仕上がりを均等にするため、一晩水に浸けてから炊き上げる。
全100種類ほどの菓子を作るが、ほとんどの菓子で自家製あんこを楽しめる。中でも酒まんじゅう(税込120円)は、あんこの美味しさを一番に味わえるという。麹から手作りした皮も、香り高く人気がある。
このほか、亀甲早最中やとうもろこし最中など、最中も人気。「最中が売れない時代だが、うちではよく売れる。あんこへのこだわりと商品に込めた物語が支持されているのでは」と話す。
営業時間は午前8時半~午後7時。木曜定休。問い合わせは042(558)0277まで。(宮前)

瑞穂 和菓子の伊勢屋

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瑞宝最中を手にする布田店主

全国にファンのいる瑞宝最中
岡山産大納言小豆を使用

 

瑞穂町箱根ヶ崎にある和菓子の伊勢屋(布田徳雄店主)の看板商品「瑞宝最中」(160円)は、自家製のあんこをオリジナルの皮で包んだ人気商品。同町認定の「東京みずほブランド名産品」でもあり、町内はもとより全国各地から注文があるという。
瑞宝最中は2種類あり、一つは関東では珍しい岡山県産の大納言小豆を使った「大納言餡」。20年ほど前から使い続けている小豆で、豆が大きく皮が薄いのが特徴。布田店主(68)がさまざまな小豆を比較した末にたどり着いたもので、「芯まで蜜が入り、程よい甘さに仕上がる」という。
もう一つは、味の良さで選んだ北海道産白小豆を炊き上げた「白餡」。大納言餡も白餡も白ザラメ糖でじっくり練り上げたもので、オリジナルの皮で包んである。
同店は1952年創業。職人歴約45年の2代目、布田店主がこだわりの和菓子を作り続けている。「瑞宝最中は通年で作っています。そのほか桜餅や草餅、夏場はくずきりそうめんなど、季節感のある和菓子も大切にしていきたいですね」と話していた。
営業時間は午前9時~午後7時。水曜定休。問い合わせは042(557)0214まで。(佐々木)

 

日の出 幸神堂

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栗が丸ごと1個入った山荘最中

「手を抜かず真面目に」
粒あんに栗丸ごと、山荘最中が人気

 

日の出町大久野の幸神堂(沼田真一郎店主)は北海道産の小豆をメインに使い、粒あん、こしあん、桜あん、白あん…とすべてのあんこを自家製で作っている。
中でも36年におよぶロングセラーになっているのは「山荘最中」(170円)。1983年11月に日米首脳会談が同町の山荘で行われたことを記念して創製したもの。山荘を象った皮の中で、甘めに仕上げられた粒あんが栗一粒を包んでいる。
「当たり前のことを手を抜かず真面目にやっているだけ」と沼田店主(58)。「季節の味わいも楽しんでほしい」と店頭には四季折々の商品も並ぶ。これからの時期は、味噌あん(白あんに味噌を練り込んだ甘じょっぱいあんこ)が味わえる柏餅が出るという。
そのほか甘さ控えめのあんこを薄い生地で包んだロンヤス饅頭(100円)も定番の人気商品。
営業時間は午前8時半~午後6時半。月曜定休(祝日の場合、火曜休み)。問い合わせは042(597)0265まで。(佐々木)