東京地球農園 年間を通じて収穫体験可能に あきる野、日の出で

SONY DSC NPO法人日の出太陽の家ボランティアセンター(久保田武男理事長、日の出町大久野)が運営する東京地球農園(阿部嘉明代表)は、地球に優しい有機無農薬の野菜の栽培を目指して、資源循環型農法を始めて19年。大手企業による社会貢献活動としての援農ボランティアなど農業・収穫体験の希望者は増加傾向にありにぎわっている。
同農園は「自分たちの手で安全、安心野菜を育てよう」と市民ボランティアによって2000年にスタート。農薬を極力減らし、EMぼかし(微生物によって生ごみなどを発酵させる資材)などを使った資源循環型による農法は、メンバーで試行錯誤しながら作り上げてきた。
現在は社会福祉法人太陽福祉協会が運営する障害者支援施設、日の出太陽の家と連携し、資源循環農法を実現している。EMぼかしは同施設で製造、EMぼかしを使って育てた収穫物は施設の給食に使い、そこで出た生ごみで野菜を栽培する、といった流れだ。
農場は2カ所にあり、あきる野市引田のあきる野農場が約1400坪、同町平井の日の出農場が約600坪。4月中はのらぼう菜や菜花の摘み取り体験ができる。さらに6月はヤングコーンやジャガイモ、7月はトウモロコシ、10月はサツマイモといったように、年間を通じて農業・収穫体験ができるよう取り組んでいる。
久保田理事長(68)は「農業と福祉、環境、社会貢献、観光、地域おこし。農園ではこれらをミックスした取り組みを目指しています。特に子どもたちが農園を通して地球環境について考えられるような体験をしてもらいたい」と話す。阿部代表(71)は「収穫などの体験を希望する人が増えているので、年間を通じていろんな野菜を収穫できるよう注力したい」と話していた。
畑の区画貸し、農業指導なども行っている。詳細はHP参照。各種体験の問い合わせ、申し込みは042(597)3835まで。 (佐々木)