車椅子で利用できる 障害者遊漁施設完成 奥多摩フィッシングセンター
青梅市御岳の奥多摩フィッシングセンターの釣り堀が、車椅子で利用できる障害者遊漁施設に生まれ変わり先月26日オープンした。前日にはセンターを運営する奥多摩漁業協同組合(小峰正義組合長)の役員ら30人が出席し、落成式を行った。車椅子利用者も招かれ釣りを体験。ニジマスを次々と釣り上げた。
車椅子で利用できる釣り堀は都内で初めてという。都の補助金を活用し同市が内水面漁業振興対策事業として整備した。釣り堀の周囲とトイレをバリアフリーにし、身障者用駐車場と周囲にフェンスを設けた。
釣り堀はドーナツを4分の1にカットしたような変形で外辺約40㍍、内辺約20㍍、幅約10㍍、深さが約2㍍。中には体長30㌢前後のニジマスが元気に泳いでいる。
落成式では地元の青渭神社の宮野佳彦宮司が神事を行い、安全を祈願。その後、招かれた合崎宏さんと地元にある特別養護老人ホームの入所者が釣りをし完成を祝った。
小峰組合長はあいさつで「2020東京五輪パラリンピックに向け、様々な人をおもてなしできる施設に生まれ変わった。車椅子利用者、観光客の皆さんに大いに楽しんでもらえるよう頑張りたい」と話した。
釣り堀の営業時間は午前8時~午後4時。入場料400円(竿、餌付)、1尾につき330円。問い合わせは0428(78)8393まで。(岡村)