「がんばれ!あゆっ子2019」 稚アユ1000尾を放流

無題 稚アユの放流事業「がんばれ!あゆっ子2019」が12日、青梅市釜の淵公園(同市駒木町)の多摩川鮎美橋上流の河川敷で行われた。親子ら30組55人が参加し、稚アユを放流した。NPO奥多摩川友愛会(須崎隆理事長)、奥多摩漁業協同組合(小峰正義組合長)、青梅市が主催した。
多摩川下流の二子玉川(世田谷区玉川)付近で獲れて、運ばれてきた10~12㌢のやや大きめの稚アユ約1000尾10㌔が放流された。
子どもらは水辺の移動水族館長で川遊び名人の山崎充哲さん(60)の合図で、バケツに入れた稚アユを「大きくなれよ」と声を掛けながら放流した。浜中啓一市長も子どもらに交じって長靴姿で参加した。
放流に先立ち浜中市長は「アユが昔のように戻ってくるようにすることが多摩川の自然を守ることにつながる。また子どもたちが水に親しむことが、環境を守ることにつながる」とあいさつした。
須崎理事長は「放流した稚アユは昨日、二子玉川まで遡上してきた稚アユの第1弾。今年はダムの放流が遅く、水が冷たいので遡上が少し遅れている」とほっとした様子だった。
放流事業は今年で14回目。東京湾河口から奥多摩川上流までの遡上を目指し2006年から毎年行われている。(吉田)