青梅の田邉さん 数百の薬効をもつハーブ 市内でホーリーバジルを栽培

ホーリーバジル2
人気のホーリーバジルキャンディ

青梅市駒木町の田邉奈帆さん(44)は、4年ほど前から自宅の畑で数百の薬効をもつといわれるハーブ「ホーリーバジル」(品種・オオヤトゥルシー)を栽培している。3年ほど前からは苗やホーリーバジルティー、キャンディなどを販売し、ファンを増やしている。
ホーリーバジルを栽培するようになったきっかけの一つは、6年ほど前に体調を崩したこと。病院に通って薬を飲み症状は一時的に緩和されるものの、根治には至らなかった。そんな中で出合ったのが、インドでは「不老不死の霊薬」と呼ばれ、「トゥルシーの葉を毎日食べれば医者はいらない」ということわざがあるほど親しまれている「ホーリーバジル」だった。
また2009年に市内の梅の木がウイルスに感染し、感染拡大を防ぐために農薬が散布されていたことも栽培を後押しした。「ホーリーバジルは、空気中の有害物質を中和して浄化する働きがあるともいわれています。環境のために何かできることはないかと考えた」という。
宮崎県の農家から取り寄せ、苗3株をプランターで栽培し始めた。徐々に栽培面積は増え、今では200株を育てるまでに。栽培した苗は希望者に販売もしている。「ホーリーバジルは効能の多さだけでなく、香りも良い。暮らしの中に気軽に取り入れて、ホッとできる時間を作ってもらえたら」と話している。
ホーリーバジルティーは、同市梅郷のnob farm DELI(ノブファームデリ、鈴木富美子代表)で製造。田邉さんが勤める青梅市西分町のレストラン「繭蔵」で販売している。また生はちみつ、砂糖と合わせたホーリーバジルキャンディは愛媛県の老舗飴屋で製造しているが、昨年秋の販売開始から半年ほどで売り切れてしまったという。「今は梅酢と赤紫蘇を練り込んだキャンディを試作中です。青梅で育ったホーリーバジルと、青梅の特産品である梅の魅力も伝えていきたい」と話している。
問い合わせは090(1463)5151、nahotanabe@icloud.com田邉さんまで。(佐々木)