百万本のあじさい プロジェクトを応援 加藤登紀子さんあきる野訪問 あじさい山、サマーランドで植樹

あじさい山集合

国民的歌手の加藤登紀子さんが先月26日、「百万本のあじさいプロジェクト」を応援するため、あきる野市を訪ねた。市内のあじさい2大名所、南沢あじさい山(同市深沢)と東京サマーランド(同市上代継)でアジサイ苗を植え、地域の人や観光客らと交流した。(伊藤)

「百万本のあじさいプロジェクト」は、2年前からあじさい山の運営に携わる高水健さん(29、同市小中野)が発案した。秋川渓谷をアジサイの花で満たし、多くの人に足を運んでもらうのがねらい。「百万本のバラ」を代表曲にもつ加藤さんに、知人で加藤さんと懇意な間柄の鈴木幸一さん(同市深沢)を通じて応援依頼。快く協力の運びとなった。
加藤さんが最初に訪ねた南沢あじさい山は、斜面に約1万5000株のアジサイが植わる。山主の南澤忠一さん(89)が山中にある先祖の墓までの道を花でいっぱいにしようと、40歳の時からアジサイを植え続け、いつしかあじさい山として知られるようになった。
加藤さんは南澤さんの案内で山を歩き、山が作られた経緯やアジサイの手入れ法などを聞いた。途中、チップの敷かれた道では、何度も「歩きやすい」と感激していた。
山の中腹で、スコップで穴を掘り、アジサイの苗を1株植えた。手際よく作業する様子を澤井敏和あきる野市長、子籠敏人同市議会議長ら来賓と大勢の地域住民、観光客らが見守った。
加藤さんは会話の中で「若い人がリーダーをやれば女の子が集まってくる。そうすれば、おじいさんたちが元気になる」とエール。高水さんは「半世紀かけて作ったちゅういっちゃんの山を受け継いでいけば、1世紀たった時、百万本のアジサイが咲いているかもしれない。登紀子さんに応援していただき、『あじさいのまち』を盛り上げていきたい」と決意を述べた。

 

 

36年前、秋川市でコンサート
加藤さん古い写真懐かしむ

加藤さん古い写真
36年前、コンサート後の懇親会での集合写真。前列中央が加藤さんと藤本さん(南澤敏雄さん提供)

あじさいの植樹に訪れた加藤登紀子さんを取り巻く一団の中に、古い写真を手にした人たちがいた。かつて秋川流域の発展のために活動した地域開発交流会DIC(ディック)のメンバーだ。1983年、加藤さんを秋川市(現あきる野市)に招いて行ったコンサートの写真を披露した。
会の活動が活発だったのがちょうどこの頃。秋川市と五日市町の合併など流域のさまざまな課題について議論する一方、「生の音楽に触れる機会を」と地域の小学校の体育館や会館などでたびたびコンサートを企画した。
初代会長の浦野修さん(同市乙津)の親友が加藤さんの亡夫の藤本敏夫さんと懇意にしていた縁でコンサートが実現した。「まだ秋川キララホールがなく、良い音楽を聞く機会がなかった時代。間近に加藤さんの歌を聞き、すごく感動した」と浦野さんは振り返る。
写真には亡き夫やまだ小さかった2人の娘も写っており、加藤さんは懐かしげにじっくりと写真に見入っていた。(伊藤)