保育園で行う焼物教室 地域住民対象に13年  手づくりの焼物、保育にも

青梅市畑中の畑中保育園で初心者でも楽しめる陶芸教室があると聞き、10日に参加した。講師は陶芸家の樋口幸子さん(同市和田町)。この日は地域の高齢者の会からの参加もあり、私を含め12人が思い思いの作品を作った。
参加者はまず作りたい作品の色や形を決め、使用する土を選ぶ。樋口さんの指導を受けながら、1時間ほどかけてイメージした形を手作業で作っていく。私は陶芸経験がまったくないが、樋口さんの指導と見様見真似で熱中。1時間半ほどで花瓶と平皿2枚を作った。周りを見渡すと取っ手のついた大作や4枚もの平皿を作る人も。年2~3回の開催だが、何度も通って腕をあげる人が多いという。
樋口さんはもともと同保育園の職員だったこともあり、13年ほど前から地域の人を対象に教室を開始。園内には陶芸窯もあり、園児たちの保育の中にも陶芸を取り入れているほか、普段使う食器も手作りの焼物を使用しているという。
子育て中の私は、ついプラスチック製の割れないものを子ども用に選びがちだが、手作りの焼物の温かみは代えがたい魅力がある。落としたら割れる、という経験も大事な教育かもしれない。作品は今後樋口さんが乾かして素焼きし、色付け(釉掛け)して本焼き、と仕上げに進み、11月中頃に完成するという。焼き上がった2つの皿は子どもたちの普段使いにしてみよう。
陶芸教室は地域の人を対象に年2~3回開催している。料金は作品の大きさなどによって異なる。問い合わせは0428(21)5358同保育園まで。(佐々木)