羽村市が水供給 檜原村は給水タンク貸し出し ほぼ全域が断水の奥多摩町に

災害時こそ広域連携が重要度を増す。町内のほぼ全域にあたる約2600戸で断水が続いた奥多摩町に、自前で水道事業を運営する近隣の羽村市、檜原村から支援の手が差し伸べられた。
羽村市は15日~17日、職員3人を派遣し、氷川小学校、奥多摩駅前など町内4カ所で給水作業を行った。3日間、市内の地下水を2㌧ずつ運び、飲料水として町民に提供した。容器を持たない人には給水袋に水を入れて配った。
檜原村は15日、村内の浄水場に保管してあった2㌧給水タンク2つを町に貸し出し。町では住民への給水のほか、町民に開放したもえぎの湯のシャワーの充水に活用した。
同町では日原街道崩落に伴う水道管損傷のため町内のほぼ全域が断水していた。東京都が20日から順次通水試験を行い、断水が解消された地区もあるが、生活用水のみの利用で、飲料水の復旧時期は未定という(21日時点)。町はホームページで断水状況や給水場所などの情報を提供している。(伊藤)