毎週水曜日にママサロン 羽村 さくら保育園 「母親が気軽に集える場に」

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木の温もりの溢れる室内で、くつろぎながら話ができる

羽村市羽加美のさくら保育園(勝山真澄園長)は「気軽に母親が集える場を作りたい」と、今年4月から毎週水曜日午前10時~11時半、園内の地域支援室で「ママサロン わたぼうし」を開設している。スタートから半年が経ち、毎週予約で定員が埋まる人気ぶり。当初は在園児の母親の利用が中心だったが、園外の母親の参加も徐々に増え地域に浸透しつつある。
同園は3年前に園舎を建て替えた際、地域の人が多目的に使用できるよう約30平方㍍の地域支援室を整備。その部屋を活用し、保育士であり心理カウンセラーでもある保坂直美さんが中心となってママサロンを企画した。
参加できるのは子育て中の母親。ボードゲームで遊んだり、ミニ講座を聞いたり、参加者同士で話をしながらお茶を飲んだりして過ごす。連れてきた子どもは同じ室内で、保育士が見守る。参加者は乳幼児期の子どもを持つ人が多いが、中学生の子育て中の人もいる。
同サロンは「母親が笑顔でいると子どもも笑顔になる。ただ『誰かと話したい』と感じているお母さんにも気軽に来られる場を作りたかった」という保育士の思いから生まれた。リピーターが多く「ここに来ると心も体もデトックスされて、温泉に来たような感じ」との声もあるという。
サロンを担当するのは保坂さんと、保育士であり看護師でもある勝山千里さん、同じく看護師の本沢知子さん。勝山園長は「さまざまな知識を持った職員のおかげです。それぞれの得意分野を活かして地域の方々の役に立てたら」と期待を寄せる。保坂さんは「徐々に参加者が広がりつつあるとはいえ、一人で子育てをしているお母さんたちはまだまだたくさんいると思うので、ぜひ気軽に来てもらいたい」と話していた。
参加費無料。定員は1日5家庭で事前予約制(先着順)。予約、問い合わせは042(533)6204まで。(佐々木)