中村酒造 自然落下で一滴一滴 吟醸酒「雫酒」を限定発売

 清酒千代鶴の醸造元中村酒造(あきる野市牛沼63)では、高級酒である吟醸を圧力を加えず、自然落下で袋から垂れる雫の一滴一滴をそのまま詰めた吟醸酒「雫酒」を限定発売した=写真。
この酒は酒造好適米を精米歩合50%まで磨き、低温で普通の酒の倍近くの日数をかけて丁寧に仕込んだ酒の芸術品ともいえるもの。
搾り方も一番手間のかかる方法で搾り、またこれをろ過もせずそのまま詰めたもので、酒の微妙な味が特にいかされ、通常味わうことのできない特別な酒。
毎年好評で年内には完売となる。今年は先月18日に搾り、今月3日から発売した。
価格は720㍉㍑壜詰2354円(税込)。特別限定品で数量が限られており、同酒造では「近くの酒販店に早めに注文をお願いしたい」という。
なお、千代鶴は全国清酒鑑評会において度々金賞受賞の栄に浴しており、東京都国税局主催の鑑評会でも通算31回、優等賞を受賞している。(岡村)