東青梅駅そば CAFE PASEAR再オープン 無農薬野菜使ったモーニングも 手間暇かけた水出しコーヒー

東青梅駅そばで「CAFE PASEAR(カフェパセアール)」(青梅市東青梅、阿部悠友店主)が今年7月、リニューアルオープンした。手間暇かけて作る水出しコーヒーと青梅育ちの無農薬野菜をいただけるモーニングなど、ほかでは味わえないこだわりの品々が評判を呼んでいる。
前身は店主の阿部さんの義姉が十数年営んでいたギャラリーカフェ。2年半ほど店を閉めていたが、阿部さんが勤めていた広告代理店を辞め引き継ぐ形で再開した。
提供しているコーヒーはすべて13時間ほどかけて水で抽出した「水出しコーヒー」で、ホットは湯せんで温めている。味は雑味がなくすっきりしており、一般的なコーヒーよりカフェインが少ないのも特徴。「濃度があるけど苦みがなく少し甘い。理想を追いかけていったら、水出しにたどり着いた」と阿部さん。
もう一つの特徴は、都心のレストランなどに無農薬野菜を提供している市内の農園「OmeFarm」から新鮮な野菜を仕入れていること。モーニング(午前7時半~11時)では、青梅の土が育んだ野菜に天然酵母のパンを使ったトーストかホットサンド、コーヒーなど飲み物が付いたモーニングプレート(500円)もある。
立川市に生まれ、都心部に長く住んでいた阿部さん。2人の子どもの父親でもあり、長女が生まれた5年ほど前から少しずつ意識が変わっていった。子どもたちを見ていると、「高齢の人から話を聞く機会がもっとあるといい」と感じる。話の内容はたわいないことでいいし、その中で生きる知恵や経験してきた戦争の話もあるといい。「この店がそんな話をできる場になればいいですね。店には老若男女に来てほしい。若い人もお年を召した方も互いに話をして刺激を受け合う場にしていけたら」と話している。
コーヒーのメニューはモカマタリブレンド、キリマンジャロAAブレンド、カフェオレなどすべて400円(テイクアウトは320円)。ホットサンド(680円)やスパイスカレー(880円)、手作りのケーキ(400円)もある。
営業時間は午前7時半~午後6時。土日祝日定休。駐車場2台あり。問い合わせは0428(22)6117まで。(佐々木)