聖火今昔 陸上人生の思いを込め走る 前青梅市陸上競技協会長の市川治郎さん (79)
2020年東京五輪の聖火リレーに向け、都実行委員会は公募枠選出者に通知した。前青梅市陸上競技協会長の市川治郎さん(79、同市沢井)もその一人。「陸上人生の思いを込めて走りたい」と聖火が同市を通る7月12日に思いを馳せる。
56年前の大会では東京消防庁の新入職員として警備を担当した。だが、マラソンでオリンピック出場を目指した時期もあった。
中学、高校で陸上に打ち込んだ。放送陸上の1500㍍で全国1位に輝いた。インターハイでは5000㍍で決勝に進出した。卒業後は実業団入り。小森コーポレーションの練習の中でオリンピックへの夢を燃やした。夢は叶わなかったが、青春時代の宝物になった。
結婚と同時に東京消防庁に入庁し、故郷の青梅市に戻った。その後も陸上にはずっと関わり、同市陸上競技協会の理事を経て、21年前に理事長になった。副会長を経て昨年まで会長を任されてきた。
陸上競技は、生涯現役を貫くつもりだ。今もフルマラソンを走る。起伏の多い自宅周辺の道を10㌔程度走るのが日課になっている。(岡村)