あきる野 二宮神社で筒粥の神事 作物も世の中も良い

今年は全体的に農作物の育ちは良好で、世の中も良い。あきる野市二宮の二宮神社(河野清亮宮司)で15日早朝行われた筒粥の神事の占いでこんな結果が出た。令和初めての正月で、東京オリンピックの年に希望を駆り立てるものとなった。
神事は地元で栽培される作物29種の作況と世相を占うもの。小正月に行われる神事として全国で行われてきたが、西多摩地域では二宮神社に風習が残るだけ。
長さ約10㌢ほどの篠竹30本を鍋に入れて粥を炊き、炊き上がった時に竹筒に入っている米の量で吉凶を10段階で判定する。結果は小麦、エンドウ豆、ゴマ、大根などが最高の10で豊作と出たほか、イモ類も総じて良かった。世相も10と出た。
同神社氏子会顧問の村野茲美さんは「イモ類が良い年は夏場に雨が多い。オリンピックの頃は雨が多くなるかもしれない」と話した。
境内ではどんど焼きの火が焚かれ、早朝にも関わらず地域住人ら100人余りが集まり、神事を見守り地域の安穏と家族の幸せ、無病息災を祈っていた。(岡村)