東日本大震災トモダチ作戦パネル展 福生アメリカンハウスで23日まで 「FUKUSHIMA50」のポスター展も

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「FUKUSHIMA50」を説明する冨田理事長(右)

「東日本大震災トモダチ作戦パネル展 ~ 決して忘れない」が23日まで福生市福生の福生アメリカンハウスで行われている。現在上映中の「FUKUSHIMA50」(松竹・カドカワ映画)のポスター展が同時開催されている。
東日本大震災の際、米軍が行った人道支援、災害救助活動を「トモダチ作戦」と呼んだ。作戦司令部を横田基地に置き、陸、海、空軍と海兵隊が連携。各地の在日米軍基地が活用され、被災地の支援、復旧活動に当たった。
同基地前にあり、同ハウスを運営する福生武蔵野商店街振興組合(冨田勝也理事長)は、直接の被災者だけでなく、報道を通して多くの日本人に勇気と感動を与えた同作戦を忘れまいと大震災の翌年からパネル展を開催。記憶を留めるとともに感謝の意を表してきた。展示写真からは支援の様子、被災者との交流、自衛隊との協力などの情景が伝わってくる。

「FUKUSHIMA50」は福島第一原発事故の関係者90人以上への取材をもとに綴られたジャーナリスト、門田隆将の渾身のノンフィクション作品「死の淵を見た男 吉田昌郎と福島第一原発」(角川文庫刊)を映画にした。
当事世界中が注目した事故現場では、本当は何が起きていたのか?何が真実なのか?を問い、東日本壊滅の危機が迫る中、死を覚悟して発電所内に残った人々の真実が明かされている。
また、日本映画では初めて米軍が撮影に協力。「トモダチ作戦」の会議シーンを撮影するために施設内にある実際の作戦会議室が貸し出されたほか、米軍所有のヘリコプターUH‐1が実際に飛行し、東北支援に向けて発進する迫力のシーンが撮影された。
同ハウスの開館時間は11時半~17時。入場無料。開催に当たっては消毒に心掛け、係員はマスク着用で対応している。(岡村)