週1回開店の丁寧な味 親子が作るほっこり空間 青梅 すずぱん

青梅市長淵、住宅街の一角で毎週木曜日だけ営業している「お茶飲みパン工房すずぱん」(鈴木真由美店主)。昨年、市内のイベントでパンを買い、作り手の丁寧さが滲み出る優しいお味のファンに。実店舗に初めて訪れることができた。

店主の鈴木さんは15年ほど前からパン教室に通い始め、その後自身も教室の指導者に。3年ほど勤めた後、パン屋で働いたり、製菓学校に通って製菓衛生士の資格を取ったりと、ノウハウや技術を学んできた。

開店は2015年9月。父の久保政次郎さん、母の成子さんからの「やってみなよ」との後押しもあり、自宅一部を改装して厨房とイートインスペースを設けた。「お店は大変ですが、両親が手伝ってくれるからできています」と感謝する。

一押しは、国産小麦に米粉を配合した食パン(1・5斤/460円)。しっとりもちもちの食感で粉の甘味がしっかり感じられる。北海道の小豆を使った小倉あんを包んだあんぱん(130円)も人気。季節に応じてさまざまな種類が並び、春はピンク色がかわいらしい桜あんを包んだあんぱんも登場する。

週1回の開店を楽しみに歩いて訪れる常連客も多い。「店先のお庭を楽しんでくださる方や、両親とのおしゃべりを楽しみにきてくださる方もいる。単にパンを売るだけではなく、皆さんが楽しんでいただけるようなお店を目指したいですね」と話していた。

営業時間は毎週木曜10時~17時。数に限りがあるため予約がおすすめ。問い合わせは080(3093)1244まで。(佐々木)