緊急事態宣言 映画館などの苦境続く  宣言解除後を見据え、努力

building_cinema_shitsunai新型コロナの感染拡大を受け、7日に政府が出した緊急事態宣言で映画館も期間中、事業の休止が要請される。ゴールデンウイークの書き入れ時を奪われ、春休み中の自粛に加え、一層の苦境が続く。

例年、春休み期間の3、4月は親子連れや学生などでにぎわう「イオンシネマ日の出」だが、人の数はまばら。先週末の4、5日は東京都の外出自粛要請を受け臨時休館とした。また6日から当面の間、20時以降の上映「ハッピーナイト」を休止してきた。

それでも同シネマで
はできる限りの安全対策を講じて来客を迎えてきた。劇場ロビーに客用の消毒液を置く、従業員のマスク着用・体調管理チェックの徹底、児童券売機のタッチパネルや手すりなど客が触れる場所の拭き取り清掃、場内の席を1席ずつ離して販売するなどの対策をとってきた。

休業となればこうした取り組みも万事休す。だが、スタッフは緊急事態宣言後の上映に向け、よりきめ細かい安全対策に心を砕いている。多くの映画ファンもその日を心待ちにしている。