羽村 すえきち鍼灸治療院 消毒液で善意の循環 寄付金で消毒薬買い自治体へ

image from 0416-12-2
「空の容器をお持ちください」 と呼びかける矢田院長

羽村市神明台のすえきち鍼灸治療院(矢田成院長)は3月末から、「新型コロナウイルスの影響で除菌グッズが手に入らなくて困っている人のために」と消毒液を配布している。500㍉㍑につき100円以上の寄付を募っており、集まった寄付金であらためて消毒液を購入し、羽村市、青梅市、福生市、瑞穂町に寄付する予定だ。

矢田院長(33)は今年1月から同ウイルス対策の一環で、同院でも使用している次亜塩素酸水の除菌液を来院者に無料で配布。徐々に「ドラッグストアやスーパーで除菌グッズが手に入らない」という声を聞くようになり、「困っている人の手に届くように」と広く配布することにした。

同院の入口に配布を告知する貼り紙をしたところ、介護職に就く人が訪れ受け取っていくことも。矢田院長は「皆さん困っているので、僕が無理なくできることをしたいと考えました。お預かりした募金で消毒液を購入し近隣の自治体に寄付したい。自治体を通じ介護施設や児童施設で広く使ってもらえたら」と話していた。

受け取りの際は霧吹きやペットボトルなど空の容器を持参する。希望者は、LINEまたは同院ホームページの予約フォームで「消毒液希望」と明記の上、問い合わせを。(佐々木)