給付金詐欺にご用心 福生署など注意呼びかけ
国による新型コロナ支援策の「国民一人に10万円」の特別定額給付金に関連した詐欺が発生している。西多摩8市町村を管轄する青梅・福生・五日市警察署では、詐欺の手口や注意点を紹介し、被害に遭わないよう呼びかけている。
西多摩では実際の被害は出ていないが、詐欺が疑われる電話を受けたという通報が増えつつある。その内容は、自治体職員や給付業務の代行業者をかたり、「申請に必要」としてキャッシュカードの番号を聞き出そうとするものや、「資料を届けに自宅を訪問したいので都合のいい時間を教えてほしい」といったもの。途中で音声ダイヤルに切り替わるケースもあるという。
今後、被害の発生が懸念される中、福生署では自治体と連携し、広報や防災無線を使った注意喚起に力を入れる。平常時は民生委員・包括職員らによる訪問や、町内会・自治会の防犯講話等で注意を呼びかけるのが常だが、新型コロナで訪問ができないためチラシの配布などで補っていくという。
同署では「給付金に関する電話がかかってきたら一旦切って市役所・町役場にかけ直す」「犯人から嘘の申請書が届くことも懸念される。送付先が市役所等自治体であることを確認する」などと注意点を紹介する。(伊藤)