あきる野 STATICBLOOM アウトドアジャケットなど 自社ブランド立ち上げ販売

リサイクル素材100%のウインドシェル。環境配慮の象徴としてプラスチックを食べて犠牲になっているコアホウドリのシルエットをロゴに
リサイクル素材100%のウインドシェル。環境配慮の象徴としてプラスチックを食べて犠牲になっているコアホウドリのシルエットをロゴに

あきる野市戸倉のアウトドア用品の輸入販売代理店STATICBLOOM(スタティックブルーム、田中友香代表)は17日、「STATIC(スタティック)」の名で初の自社ブランド製品である環境配慮型アウトドアウエアの販売を始めた。

同ブランドのコンセプトは、製品の素材、製造方法の両方が環境破壊に影響しないこと。「リサイクル素材100%」のウインドシェル(防風)ジャケット、天然素材のウールのTシャツ、天然由来の化学繊維を採用したフリースなどを同店の通販サイトや提携店で販売している。

リサイクル100%の素材とは、プラスチック繊維の製造工程で発生し、本来ならば焼却処理か産業廃棄物となる大量の繊維のゴミを再利用して作られたもの。フリースに採用した天然由来の化学繊維テンセルは、化学溶剤を使わずユーカリの木を加工して、環境に負担をかけずに製造され、微生物により海洋中で分解される。近年問題視されている5㍉以下のプラスチック粒子、マイクロプラスチックによる海洋汚染の原因とならないように配慮している。

「温暖化により、自然の遊び場が年々減っている」と話す田中さん夫婦
「温暖化により、自然の遊び場が年々減っている」と話す田中さん夫婦

取締役の田中健介さんは、「木綿やトウモロコシなどの天然由来の素材は使わない。これらは農薬を大量に使って栽培され、繊維生産工程で大量の水を使うので水質汚濁の原因となるから」という。

「自然を相手にした用品を扱う店として環境問題に対してできることを考える中で行き着いたのがこのブランド。機能性の向上を追求する時代から環境に配慮した製品が求められる時代にシフトさせる必要がある。このブランドでできることは未知数。自然環境を守るために、多方面からの協力を仰ぎ、ブランドを育てていきたい」と話していた。

問い合わせ、注文は042(880)9962または公式サイトから。(木住野)