武蔵五日市駅近く 野菜中心の多国籍料理「而二不二」オープン ハーブ、スパイスふんだんに

お任せコースの1皿

野菜を中心にハーブやスパイスをふんだんに使った多国籍料理の店「而二不二(ににふに)」(あきる野市舘谷、工藤千津子店主)が5月2日にオープンした。

店主の工藤さんは30歳代前半、語学留学先のイタリアで料理に開眼。滞在中の8年間にインターンで複数の飲食店を経験し、素材の味を生かすシンプルな味付けと、彩り豊かな盛り付けを身につけた。帰国後は都心の店でベジタリアン向けの寿司やイタリアン精進の調理に携わり、野菜料理に精通するようになった。

昨年秋、都会から離れた緑豊かな地に店を開こうと一念発起。当時住んでいた福生市周辺で物件を探し、武蔵五日市駅から徒歩4分の地に築40年の平屋建てを見つけた。地元の知人の紹介で「工房木ままに」(檜原村)の青柳英さんに改修を依頼。壁を抜き、畳をフローリングに。家具や、メニューを記す黒板なども作り付けにした。

築40年の平屋を素敵に改修した店内

開店予定の4月半ば、コロナ禍に直撃。オープン時期の先延ばしも考えた。だが、すでに家賃等の固定費は発生しており、新規開業では国や都のコロナ対策支援も受けられないため、自粛期間中にひっそりと開店した。

メニューは1皿に複数の野菜料理とサラダ、パンを載せ、ドリンクが付くランチプレート(1500円)、3皿のコース仕立てでデザートまで付くお任せコース(2500円)、テイクアウトお任せランチ弁当(1000円)など。プリンやアイスなどのデザート(450円)も手作り。ドリンクはコーヒー、ハーブティー、ザクロソーダなどがあり、デザートとセットで750円。いずれも税込み価格。

テイクアウトのお任せランチ弁当。彩りがきれいで、特に女性客に好評

店内で気のきいた生活雑貨を扱っており、今後は地元の農産物なども販売していきたいという。

営業時間は原則11時半〜18時。第2・4月曜定休。駐車場1台分あり。問い合わせは042(588)5046まで。(伊藤)