あきる野市 濃厚接触者以外にもPCR検査を拡充

あきる野市は、社会福祉施設の職員や家族・関係者らに新型コロナの感染者が出た場合、保健所が濃厚接触者に当たると判断した人以外の職員もPCR検査を受けられるようにする。検査対象を広げることでクラスターの発生を予防するのが狙い。

現状、市の管理でPCR検査を受けられるのは、新型コロナが疑われる症状があり、保健所が検査の必要があると認めた人か、濃厚接触者に指定された人に限られている。

今後は感染リスクのある施設からの要望に応じ、無症状の人でも公費で検査を受けられるようにする。検査は民間業者に委託し、集団検査が必要な場合は出張での検体採取も想定する。検査には医師の同行が必要なため、医師会などと調整を進めていく。
対象者は、高齢者・障害者施設、保育所等の職員2400人、高齢者施設に入所を予定する人340人、その他感染リスクのある人300人の計3040人を想定している。市は検査の委託料などとして8300万円を9月補正予算に盛り込んだ。(伊藤)