東京アドベンチャーライン2周年 三鷹~奥多摩で記念の臨時列車

横断幕を手に乗客を歓迎する師岡町長 (右から2人目)ら

JR東日本八王子支社は3日、「東京アドベンチャーライン」2周年記念イベントとして三鷹~奥多摩間に臨時列車を走らせた。終着点の奥多摩駅では駅社員や観光事業者らが乗客をお出迎え。駅前広場にキッチンカーが出店し、イベントを盛り上げた。

「東京アドベンチャーライン」は青梅線の青梅~奥多摩駅間の愛称。同社がロゴマークを作るなどしてブランド化に取り組み、丸2年経った。同社は今年も紅葉シーズンの10月から2カ月間、同区間を中心とした青梅線・五日市線エリアを重点的に宣伝していくという。

臨時列車「リゾートやまどり」は朝と夕の往復1便の運行で、いずれも満席(136席)となった。三鷹を8時58分に発車した往路便では、大半の客が途中下車せずに終点の奥多摩駅を目指した。駅のホームや改札口で、駅社員や地元住民らが笑顔で乗客を迎えた。

出迎えの列には師岡伸公町長の姿も。乗客の群れを目にし「一瞬、熱海の駅前かと思った。そのくらい人の圧がすごかった」と目を丸くした。夏以降、大勢の観光客が奥多摩に来ていることに触れ「ありがたいこと。感染症対策をしっかりして迎え入れたい」と歓迎した。

特製きのこ飯に甘醤油味のカツをのせた「アド弁」。丈夫な紙容器で販売

駅2階の飲食店ポートおくたまでは、オリジナルの「アドベンチャーライン弁当」略して「アド弁」の試作販売を行った。(伊藤)