OKUTAMA ART FESTIVAL2020 関連企画 松本隆彫刻展、研究資料展 せせらぎの里美術館で13日から

復元したリアーチェの戦士の足

奥多摩町立せせらぎの里美術館(同町川井)で13日〜11月23日、OKUTAMA ART FESTIVAL関連企画「松本隆彫刻展」「松本隆の研究資料展」が同時開催される。

松本隆さん(青梅市柚木町、52)は、彫刻家でありながら、古代ギリシア彫刻をはじめとする古代彫刻技法の研究者としても活躍する特異な人物である。

人をモチーフに作られた高さ2㍍を超える抽象彫刻や、無数の小さな人型の作品が空間を埋め尽くすインスタレーションなど、精力的に作品を発表している。研究では、ギリシアブロンズ彫刻の最高峰と言われるリアーチェの戦士の完全復元を目標に、古代鋳造技法の解明を進めている。その他、イタリア・ルネサンスの陶芸技法や、仏像の研究なども行なっており、海外でも高い評価を受けている。

展覧会では、リアーチェの戦士にまつわる大型の抽象彫刻2点を中心に、これまでの研究で再現制作した資料が展示される。表現と研究の両側面から彫刻に迫る、最初の展覧会となる。

開催時間は10時〜17時(最終日は15時まで)。月曜定休。入館料無料。問い合わせは0428(85)1109まで。(鋤柄)