青梅市内沼きのこ園 原木シイタケ狩りを体験

「原木シイタケのおいしさを伝えたい」と内沼さん 「原木シイタケのおいしさを伝えたい」と内沼さん

秋はキノコが美味しい季節。青梅市成木の内沼きのこ園(内沼秀夫社長)では、原木栽培で育てたシイタケ狩り体験ができる。園内にずらりと並んだ原木には、旬を迎えた大きく肉厚なシイタケが顔を出している。

シイタケはナラの木をほだ木にし、菌を植え込み森の中で栽培する。自然の力で育て、シイタケのほかヒラタケ、マイタケなど数種類のキノコも栽培する。

シイタケは菌床栽培が主流で、手間暇かかる原木栽培は全国的にも少ない。内沼社長(66)は36年前から原木でのキノコ栽培をはじめ、20年前から観光農園に取り組んでいる。「新型コロナウイルス感染拡大に加えて、7月の長雨、夏の猛暑とシイタケ栽培には受難続きで、こんな大変な年は初めてかもしれません」と今期を振り返る。

コロナ禍で一時は直売だけにしたが、現在は生産量を調整し、入園者数を3分の1に減らし体験を受け入れる。入園時の検温、消毒も徹底する。

園には採れたてのシイタケがそのまま炭火焼きできる施設があり、予約で利用できる。プリプリした食感と鼻に抜ける香りが楽しめる。併設するレストランでは、キノコのピザやパスタを提供する。「原木シイタケは栄養価が高く、森の再生にもつながります。おいしい原木シイタケの味をぜひ知ってほしい」と内沼社長は話す。

シイタケ狩り体験は大人200円、子ども100円。収穫したシイタケは100㌘300円(税抜)で持ち帰りできる。問い合わせは0428(74)4528内沼きのこ園まで。(山石)