大声注意する機器 青梅 有明電装が開発

コロナ禍にも役立つ音声警告装置。透明ケースの中身は非売品。好みの人形などを入れて使う

青梅市今井の㈱有明電装(黒田睦生社長)はこのほど、飲食店などで声の大きさで、卓上に置いて使う。センサーで人の動きに反応し、鉄道の線路脇の騒音と同程度の80デシベル以上の音量を2秒以上検知すると、スピーカーから注意を促すメッセージが流れる仕組みだ。

同社は1974年創業。電源装置や無機ELを得意とし、受託製造で発展してきた。「お客さんの求めに応じてがむしゃらにものづくりをしてきた。結果、世の中にない製品も3つか4つ作りました」と黒田社長(82)は自社の対応力に自信を持つ。

今回の音声警告装置は、黒田社長の長年の悩みを解消するために開発された。コロナ以前、取引先と会食する機会の多かった社長。「自分が案内したお店で声の大きいお客さんがいても、お店の人は客の機嫌を損ねる心配からなかなか注意してくれない。参ったなという思いを何度もしてきた」といい、「これがあればトラブルもなく楽しく過ごせると思う」と多くの店での利用を期待する。

同社はこの機器を今月中に150個製造予定。コロナ禍の会食にも役立つグッズとして注目されており、すでに複数の予約を受けている。オープン価格で、販売方法は検討中。製品の予約・問い合わせは0428(33)4012まで。(伊藤)