コロナ禍に「デジタル回覧板」 行政、自治会の連絡に 青梅 クレアンスメアードがアプリ開発

ポイントシステムの開発を手掛けるクレアンスメアード(青梅市東青梅、菊池一夫社長)はこのほど、簡単な操作で配布物の画像を送信したり、災害時の緊急放送を音声データで聞いたりすることができるアプリ「デジタル回覧板」を開発。自治体向けに提供を始めた。

コロナ禍で人や物との接触が制限される中、行政や自治会などの担当者が非接触で手軽に必要な情報を届ける手法として注目される。電子ブック機能やアンケート機能も備えており、防災マニュアル等の登録や行事・会議の日程を決めるのにも便利だ。

開発に際し同社は、スマホの操作に不慣れな年配者が自治会活動でアプリを使用する場面を想定。表示のわかりやすさ、使いやすさにこだわったという。

菊池社長は「3つの操作で簡単に資料が送れます。行政や自治会だけでなく、学校や幼稚園、保育園、各種団体の連絡網としても便利にご利用いただけるのではないか」と期待する。

自治体単位の利用料金(サーバー管理費)は年額18万円。年内は機能の一部を制限し無料でサービスを提供する。利用者の声を聞きながら随時改善していくという。アプリはGoogle PlayとApp Storeから無料でダウンロードできる。問い合わせは0428(23)3120まで。(伊藤)