檜原村 じゃがいも焼酎製造へ 栽培組合が初出荷

ジャガイモの計量風景

檜原地区じゃがいも栽培組合(鈴木留次郎会長)は10日、ひのはらファクトリー(檜原村小沢)に焼酎醸造用のジャガイモを選別し1162㌔㌘を出荷した。メイドインヒノハラのじゃがいも焼酎製造所および同村北部地域の観光拠点として7月27日にオープンした同施設への初出荷となった。

同組合は2017年、ジャガイモの安定供給と特産化を目指し発足した。10日は会員23人のうち約10人が、今年収穫したイモを持ち寄った。

皮部分に傷があるなどして商品には適さないが、食べるには支障のないジャガイモが集められた。さらに大きな割れが無いか、虫食いが無いか、一定以上の大きさがあるかどうかを基準に選別。その場で計量して建物内へ運び込まれた。

集まった品種は男爵を中心に、キタアカリ、さやあかね、メークイン、ホッカイコガネ、とうや、レッドムーンの7種類。毎年品種や供給量が変わることが予想されることから、杜氏の吉田光世さんは「毎年違う味のお酒が楽しめることを魅力に感じてもらえたら」と話す。

出荷を呼び掛けた鈴木会長は目標の1㌧を集められたことを組合員に感謝し、「初年からすぐにうまい焼酎ができなくても、何年か掛けて良い焼酎を作ってもらえたら」と話した。

焼酎の仕込みは9月頃始まる予定。(藤野)