あきる野市の二宮神社 無病息災を祈り厄除け生姜を販売
あきる野市の二宮神社例大祭(しょうが祭り)が9日、神輿渡御や舞台での催しものを省いた神事のみの形式で行われた。神事の後には厄除けの葉付き生姜が境内で販売された。
神事では、8月に死去した河野清亮宮司に代わり、長男の洋さんが初めて斎主を務めた。禰宜の洋さんは晴れやかな衣装に身を包み、氏子に見守られて滞りなく神事を執り行った。
神事に続き11時30分から生姜を販売。近隣の5軒の農家が栽培した新鮮な生姜に厄除けの札を添えて袋詰めしたもの。コロナ禍の密を避けるため大々的な宣伝は控えたものの、参道の掲示板を見て訪れた人が多かった。
毎年9月9日に行われる同神社の例大祭では、牛の舌の形をした餅、子持ちの里芋、葉根付き生姜の3つを神前に供えるのが習わし。これが転じていつの頃からか「二宮神社の生姜を食べると風邪を引かない」「1年間無病息災のご利益がある」と言われ、祭り自体も「しょうが祭り」の愛称で呼ばれるようになった。(伊藤)