あきる野 餅菓子屋の桝屋 正月用のし餅 予約受付中

のし餅を同店規格サイズに切ったもの(一部)。切り分けサービスは予約時に依頼する

檜原街道沿いの和菓子店「桝屋」(あきる野市五日市、内山章店主)では、正月用のし餅の予約を受け付けている。江戸期の創業以来、餅製造を得意としてきた店。注文があれば季節を問わずついて提供しているが、予約が立て込む年末は製造スタッフを増員して対応する。

餅の仕上がりを確認する店主の内山さん

新潟産の「こがねもち」を使用し、米と水だけでつく餅はコシがあって滑らかなつき上がり。根強いファンがおり、最近は自宅で餅をつくのがきつくなったという高齢の客も増えている。のし餅1枚の仕上がり重量は2㌔800㌘で、1枚から同店規格サイズ50個の餅が取れる。種類はプレーンな白餅(2850円)のほか、きび、のり、黒豆入りがあり、希望すれば切ってもらえる。店頭渡し。予約は早めに。

「餅菓子屋」と呼ばれるだけあり、幻の餅とも言われる「今坂餅」を作り続けている。かつてはよく仏事に使われた菓子だが、現在は作り手が減ったため遠方から注文が来ることも。

26日~30日の期間限定で餅製造のアルバイト(高校生以上)を募集している。時給1200円~。詳細は面談で。小学生のころから繁忙期の家業を手伝ってきた店主の内山さん(51)は「暮れになるとお手伝いのお兄さん、お姉さんがたくさん来てにぎやかでした。私にとっては楽しい思い出です」と子ども時代を振り返る。

営業時間は9時~19時。不定休。アルバイトの件も含め問い合わせ、予約は042(596)0039まで。(伊藤)