西多摩初 水素ステーション 日野自動車羽村工場に建設

建設イメージ図

羽村市(橋本弘山市長)と日野自動車(日野市、小木曽聡社長)は1日、同社羽村工場敷地内に西多摩初の水素ステーションが建設されると発表した。「イワタニ水素ステーション東京羽村」として岩谷産業が建設、運営する。営業開始は2022年春を予定。

水素ステーションとは、水素と酸素の化学反応でモーターを回して走る燃料電池車(FCEV)に、燃料となる水素を供給する施設のこと。FCEVは排気ガスが発生せず環境に良いため、注目が高まっている。

現在首都圏には58カ所の水素ステーションが整備されている。同市は山梨県甲府市、群馬県高崎市、長野県長野市などと東京23区を結ぶ中間地点に位置しており、関東近郊の水素供給網の整備に貢献する。

同市はこれまでにも地球温暖化対策の主要施策として、コミュニティバスはむらんの電動化に取り組むなど地域の脱炭素化に努めてきた。同施設の建設に伴い、今夏の東京オリンピック・パラリンピックで利用された燃料電池車1台を庁用自動車として購入する。費用として補正予算242万円を12月の市議会に計上予定。さらなる脱炭素化に向けた取り組みを進めていく。2050年のカーボンニュートラル実現に向け、次世代エネルギーである水素の活用も視野に入れ、積極的な温暖化対策に取り組んでいくという。(藤野)