西の風新聞社は5日の臨時株主総会で、本紙編集長の伊藤寛子(42)を新たに取締役に選任。続いて開いた取締役会で、橋本健司社長(87)の退任と、後任の社長に伊藤編集長が就任する人事を決めた。橋本前社長は会長に就く。
社長就任のごあいさつ
日頃は西の風新聞をお読みいただきありがとうございます。さっそくですが、皆さんにとって西の風はどんな存在でしょうか。
結婚を機にあきる野に移り住んだ私にとって、西の風は地域の楽しいことやちょっと気になること、さまざまなことを教えてくれた存在でした。最初は読者として、その後は記者として西の風にかかわるうちに、西多摩への愛着が深まっていったように感じています。
地域を形作るものは何でしょう。大きな構成要素に人間があると思います。西多摩に暮らす人たちが日々、何を考え、どんなことに幸せを感じ、何を生きがいとしているのか。地域で活動する人の思いや考えを取り上げることで、地域の今が見えてくるのではないでしょうか。
本紙では「人」に焦点を当てた、体温の伝わる紙面構成を心がけていきます。記事を読んだ方がどんなところに共感し、逆に物足りなさや違和感を抱いたのかも把握できるようアンテナを張り、紙面づくりに反映させたいと考えています。
今後も皆さんと共に西多摩を盛り立ててまいります。一層のお引き立てを賜りますようお願い申し上げます。
◆伊藤寛子(いとう・ちかこ)大分県佐伯市出身。津田塾大学卒。2006年西の風新聞社入社。20年9月より編集長。