青梅・御嶽駅近く 玉堂美術館で12月4日まで 玉堂の描く「山」展

「峰の夕」
「峰の夕」

 玉堂美術館(青梅市御岳、新井梨里子主事)で12月4日まで開かれている「玉堂の描く『山』展」で、玉堂の傑作「峰の夕」(1935年)が飾られている。早春、写生旅行帰りの玉堂が、夕闇に包まれゆく御坂山(山梨県)に心を奪われ寒空の下で写生し、自宅に帰り徹夜で完成させたのがこの作品だと言われている。そのほか山並みや山中の風景を描いた作品が多数展示されている。

 同館初の試みとして11月5日11時〜、13時〜の2回、玉堂のひ孫にあたる小澤順一郎館長の特別解説イベントを実施。展示作品にまつわるエピソード、玉堂の知られざる人間性が分かる小話などが語られる。

 11月12日15時〜、16時30分〜、18時〜はオペラ歌手の黒田晋也さんとピアニストの黒田聡子さん夫妻による演奏会「秋の音楽祭」も開かれる。玉堂が作詞した「御岳杣歌」が披露される。

 開催時間は10時〜17時(入館は16時30分まで)。11月12日〜27日に行われる青梅市観光協会主催の御岳渓谷ライトアップに合わせ、期間中の土曜、日曜は開館時間を19時まで延長。月曜定休。入館料は大人500円。解説イベント、演奏会は入館料のみで参加できる。問い合わせは0428(78)8335まで。(鋤柄)