檜原村三都郷に会員制ソロキャンプ場 檜原ライフスタイルラボの新事業

佐藤代表(右から2人目)とキャンプ場で働くスタッフの皆さん
佐藤代表(右から2人目)とキャンプ場で働くスタッフの皆さん

 檜原ライフスタイルラボ(佐藤乃理子代表)がこのほど、必要最低限の道具を使い、山中の木々でキャンプに必要な物を作って過ごす「ブッシュクラフト」が楽しめる会員制ソロキャンプ場「OineVillage」を同村三都郷にオープンした。

 3000坪のキャンプ場にはトイレ、シャワー室は整備されているが、それ以外は可能な限り自然の形を残している。テントサイトも8カ所用意しているが、その日の天候、客の所有する道具によって好きな場所にテントを設営することができる。

 テントが立ち並ぶオートキャンプ場とは一味違う自然体験ができると多くの客が2〜3泊し、キャンプ場を拠点に登山を楽しむ人、丸太や枝でイスやテーブルを制作して過ごす人もいるという。

キャンプ場で集めた材で作ったイスとテーブルで食事をとる会員
キャンプ場で集めた材で作ったイスとテーブルで食事をとる会員

 佐藤代表は2002年に医師免許を取得。臨床医として働く中で、人が仕事を継続していくための健康管理や環境づくりに興味を持ち、15年に日本医師会認定産業医、20年に労働衛生コンサルタントの資格を取得した。

 産業医として働く中で、自然、健康、人や場所とのつながり、働き方をキーワードに新たなライフスタイルを提案したいと考えるようになった。豊かな自然があり、都心からも通える村でヘルスケア事業を展開したいと19年「檜原ライフスタイルラボ」を設立。サテライトオフィス「檜原おいねハウス」の運営、働く人の健康と労働環境をサポートする産業保健サービス等を手掛けている。

 佐藤代表はブッシュクラフト型キャンプ場を手掛けた経緯を「自然の中で過ごす時間は、自らの生命活動に向き合うことにつながる。そして、非日常体験は日々の疲れを癒やし、忙しい日々を送る人たちの健康意識の向上につながると考えている」と話す。

 キャンプ場は月会費4000円で利用できる。会員以外は1泊2000円。詳細や問い合わせはフェイスブックの「OineVillage」から。(鋤柄)