地域の暮らし支える店に カフェ営業と日用品販売で

 「峰谷ショップ清流荘」は6月2日、峰谷バス停前にオープン。店を営むのは30年ほど前に同地区に嫁いだ坂村徳子さん。2年半ほど前に集落に残る唯一の商店が閉店。町指定ごみ袋をはじめ、ちょっとした日用品を近くで購入できない不便さを感じ、地域の暮らしを支える店を開業した。バス停を降りて山へ向かう登山客にも利用してもらいたいと朝7時から営業する。

「テーブルや椅子も温みのある木製を選びました」と話す坂村さん

 カフェメニューはコーヒーや紅茶、ケーキなど。自家製の梅干しや梅酒、梅ジュースも販売する。登山帰りの一杯に缶ビールを置き、季節の野菜や山菜を使った煮物などの手製つまみを用意。乾電池や着火器具などの日用品、カップ麺や菓子などの食料品も取り扱う。また災害時に飲料を購入できるようにと店前には自動販売機を設置した。

自家製梅干しや梅酒は峰谷産梅を使用

 店は、林業に従事する夫の資材倉庫を兼ねて新築。地域の木をふんだんに使用した温かみのある空間には薪ストーブを設置。屋外にはテラス席を用意した。店名は義母が15年ほど前まで営んでいた民宿「鶴の湯温泉・清流荘」にちなみ名付けた。

 坂村さんは「まだまだ店を始めたばかり。地域の方や登山客のニーズを見ながら商品ラインナップを考えていきたい。のんびりおしゃべりをしたり、登山の忘れ物を買い足したりできる場として使ってもらいたい。あかねちゃん(カフェクモブロ)は息子の同級生。いつかケーキを置かせてもらえたらうれしいな」と笑顔で話した。

 営業時間は7時〜17時。不定休。問い合わせはインスタグラム(minedanishop_seiryuso)まで。