母の味をかつての常連客に 沖縄そば「きじむな〜」開業(青梅市)

本格的な沖縄そばを提供する「きじむな〜」が7月15日、物見塚通り青梅警察署北交差点からほど近い場所にオープンした。沖縄そば(1000円)のほか、数量限定のソーキそば(1300円)、タコライス(1000円)などを提供。金曜と土曜のみ夜営業があり、ゴーヤチャンプルやソーメンチャンプル(各700円)、ポークたまご(500円)などの沖縄家庭料理をつまみに、オリオンビールやシークワーサーサワー、泡盛などが楽しめる。
一般的な沖縄そばはカツオ出汁を使うが、この店では鶏と豚がベース。深い旨味があり、あっさりとしていながら満足感が得られる。沖縄から取り寄せた中太のやや平打ちな麺がスープによく絡む。やわらかく煮込んだ豚バラ肉はスープの味が引き立つよう薄めの味付け。こだわりのスープで米を炊いた「ジューシー」とセットで注文するのがおすすめ。
店を営むのは沖縄生まれの仲本愛美さんと冬子さん姉妹。母、美智子さんが15年ほど前まで同店からほど近い場所で営んでいた沖縄料理店「やんばる」の味を、再度地域に届けたいと開業。早速、沖縄そばを食べた客が「やんばる」の味を思い出し、2人が美智子さんの娘だと気付いてくれたという。

2人は「店を細く長く続け、『やんばる』の常連さんだった人に母の味を届けたい。新規のお客さんには『きじむな〜』のファンになってもらえたらうれしい。夜営業は母が厨房に立っています。遊びに来てください」と笑顔で話す。(鋤柄)
