【PR】西武信用金庫×西の風 Baton〜未来へつなぐ  vol.5 ICTで笑顔創造 横浜市 アイフォーコム 遠藤理子社長


 当コーナーは西多摩地区に12の営業支店を置く西武信用金庫と西の風新聞社とのタイアップ企画です。西武信金の取引先であり、西多摩近隣で頑張る経営陣を担当支店の若手職員が訪ね、地域との関わりや未来への思いを聞きます。記事は原則毎月第2木曜に掲載、当面は女性経営陣を紹介していきます。


 アイフォーコム(本社・横浜市)は、脱炭素系のシステム開発や作業現場の見守りプラットフォームサービス等を提供するICT企業。全国10カ所に営業・開発拠点を持ち、グループ全体の正社員数300人。2代目社長の遠藤理子さん(47)は、自社の強みを「ソフト・ハード・ネットワークの各分野に通じたエンジニアを抱え、システムソリューションから製品開発まで、一貫した受託開発ができること」と認識する。

 父で会長の加川広志氏が1985年に創業し、間もなく40周年を迎える。遠藤さんは20代後半で同社に入社。取締役を経て2023年7月、社長のバトンを引き継いだ。変化が非常に速く、同業者の多いIT業界で、「40年近く続いてきた会社をどう発展的に維持していくのか」。大きな課題と肩書きのプレッシャーを実感しつつ、体力のある40代のうちに社長を任された境遇に感謝する。社長になって参加できる場が増えたこともプラスと受け止めているという。

 社長就任をきっかけに、社内取締役を集めて役員合宿をした。これまでの事業を振り返る中で企業DNAにまで議論が発展。「良い意味で自己チュー(自己中心的)な会社でありたい」との思いを共有した。その心は、客の要望に誠実に向き合うマインド、期待に応えるための技術力を土台とし、受け身にならずに良いものを提供していこうという主体的な姿勢を意味している。

 世の中のニーズをくみ取った上で人々の暮らしに役立つシステム(製品)を開発し、「アイフォーコムって良い会社だよねと言ってくれる人が全国、世界に広がっていったら最高じゃないですか」

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 経営理念の「笑顔創造」をはじめ、先代が残した造語の文化については、「自分たちのスタンスをはっきり言葉にするのは良いこと。続けていった方がいい」と認める一方、「先代の思いは伝わっていなかった可能性がある」と指摘。「せっかく良いことを考えていても伝わっていなければ意味がないので、私は社員ともう少し丁寧にコミュニケーションを取っていこうかな」

 料理人出身の先代から引き継いだサービス精神を発揮し、夏祭りや「さんま祭り」などの社内イベントを自ら盛り上げ社内にも笑顔の輪を広げている。

 

 電気・電子分野を得意とする制御系のエンジニアが多いという企業の性質上、IT業界の中でも特に女性社員が少ないのが悩みの一つ。今年、母校のフェリス女学院大学から後輩が入社したのを機に、コミュニケーションに重きを置く部署などで女性採用に力を入れていきたいという。

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 ゴルフ、スキーなどスポーツ好きで、経営理念を地でいく笑顔が印象的。


【プロフィール】遠藤理子(47)
大学卒業後、ITベンチャー企業に勤務。天気予報放送システムにおける画面オーサリング及び保守・運用を担当。2003年にアイフォーコム入社、18年に取締役を経て現在、取締役社長。


【訪問者】西武信 金橋本支店 コーディネート 担当山崎さん(23)
遠藤社長がおっしゃっていた、デジタル化した方が良いものと、そうでないものをつなげるのが「コミュニケーション」という言葉が印象に残りました。信用組合の理念に通じるものがあると考えます。私も、職員同士や地域のお客さまとの対話をより一層大切にしたいと思いました。