お客様との縁を大事に 日の出町 自動車業 ラップタイム 気づけば創業30年

日の出町大久野の中古自動車販売、整備業「ラップタイム」は創業30年あまり。経営するはの高田博彦さん(61)だ。
同町に育った高田さんは、大学卒業後マツダ㈱に営業マンとして勤務した。特に自動車に興味があったわけではなかったが当時は就職難。たまたま内定が出た同社に勤めることになったという。
8年勤め、中古車店に3年勤めた後に独立。「性格上、会社に使われるってのが嫌だった。なら独立してやろうじゃないかと思った。当時は今と比べ車の構造も単純で、営業畑の人間でも整備することが容易だった」と振り返った。
独立後は、車情報誌に掲載をすることで、遠方から顧客を獲得。注文を請け負うことで店を経営してきた。「所沢、長野、山梨などから買ってくれた。当時は車を持つことがステータスの時代。車に愛着がある人が多かった。販売店も気に入れば変えないでいてくれ、古くからの客も多い。これからも客を大事にしていきたい」と語り「自動車業をやるなんて考えてもいなかったのに、縁あってこうして商売をしている。人生ってのは不思議なもんだね」と感慨にふけった。
高田さんは長年、町商工会の理事を務めている。30代、40代の若い世代を役員に抜擢し組織の若返りを図っている。「何事も年寄りが出しゃばり過ぎるとよくない。若い人に期待したい」と心情を語った。
問い合わせは042(597)1414。整備・車に関する相談などを受け付けている。(小澤)