生徒が手作り「やってみたい」を実現 行って来ました 自由の森学園の学園祭

自由の森学園祭
大勢の人が躍動的な演舞に圧倒された民俗舞踊部の発表

自由の森学園(飯能市)の学園祭が26、27の両日行われた。中高生がクラスごとに企画する出し物、有志による出店、部活発表など盛りだくさんの内容で、生徒も来た人も存分に楽しんだ。
同学園の行事は生徒が実行委員会を作り実施する。委員会の立ち上げから内容の検討、当日の運営まですべての過程を生徒主導で行う、まさに手作りの行事だ。特に学園祭は自由度が高く、「こんなことをやってみたい」が実現できる場でもある。
2日目の27日、会場を歩いた。クラス企画では、富士山を模した子ども向けのすべり台、教室を病院に見立てて展開するおばけ屋敷、敷地内の森から伐り出した木で作ったターザンロープなどが印象的だった。
正面玄関前の広場では恒例の部活発表があった。民俗舞踊部、郷土芸能部、中国舞踊部、サンバ隊、今年6月にできたばかりのダンス部などが日々の活動の成果を披露。どの発表も独創性があり、完成度の高さに圧倒された。
廊下などの空きスペースでは、サイコロを使ったパフォーマンス「ダイス・スタッキング」を披露する人やカード占いのコーナーも。部活に限らず自分の好きなこと、得意なことを披露する場があり、学園祭をどのように楽しむか(楽しまないか)も生徒自身に委ねられている。その辺りに学園の真髄を見た。(伊藤)