エコで快適 綿ふとん 打ち直してふっくら ふとん工房たかはし あきる野市

「快適な睡眠がとれるよう1枚1枚ていねいに製作しています」と言うのは、ふとん工房たかはし(あきる野市小中野)の高橋卓実店主(36)。使い込んで薄くなった綿ふとんを打ち直し、ふっくらしたふとんによみがえらせる。
綿ふとんの一番の魅力は使って気持ちがいいこと。化繊ふとんは軽くて安価で扱いやすいが、吸湿性や肌触りでは綿ふとんが勝る。打ち直して繰り返し使えるところもエコでいいという。
同店はふとんと不動産を扱う店として昭和28(1953)年創業。卓実さんは8年ほど前から父で2代目の和久さんを手伝いふとん部門に加わった。他店で修行を積み、国家資格の寝具製作技能士一級も取得。昨年の「第30回技能グランプリ」掛け布団の部で優勝するほどの実力に。今年、父から店を引き継ぎ店主となった。
マットレスや羊毛混ふとんなどの普及に押されてはいるが、綿ふとんを好んで使う人も一定数いる。一方でふとんを仕立てられる職人は減り続けている。卓実さんはものづくりが好きだったこともあり、「やり手がいないのなら自分がやろう」と店を継ぐ決心をした。「綿ふとんの寝心地の良さをぜひ体感してほしい」と言う。マットレス代わりにベッドで使えるふとんや、使い心地抜群の綿まくらなども扱っている。
新綿のふとんは5年、打ち直し後のふとんは3年を目安に打ち直すのが最適。料金は1枚8800円~で追加する綿の量などで変わってくる。西の風配布地域であれば1枚から集配無料。作業期間中、ふとんの無料貸し出しも。問い合わせは042(596)0345まで。(伊藤)