福生 落花生「はっ!ぴー☆ナッツ」を出荷 今が旬

掘った後は洗って干して出荷する

福生市で落花生の収穫が始まった。JAにしたま直売所に福生特産「はっ!ぴー☆ナッツ」として出荷され、滋味ある味わいで売れ行きは上々だ。価格は品種によって異なるが100㌘100円ほど。ただ、市内産の量は少なく、販売は10月中旬には終わる。

栽培しているのは同市熊川の農業委員会会長を務める小山明男さん(72)ら5軒。「花が咲く7月に雨が多く心配したが、出来は平年並み。コロナ禍で直売所での落花生祭りができないのが残念」と話す。

小山さんが育てる落花生は、おおまさり、千葉半立、中手豊、Qなっつの4種。大きさ、味の違いを楽しみに育てている。掘り取り、洗浄、干して選別して袋詰めと出荷には手間がかかる。栽培は難しい作物ではないが、畑が住宅地にあり、消毒ができないので、量産は難しい。

2011年、農業委員会を中心に落花生を福生の特産品にしようと取り組み、翌年からJAにしたま直売所に出荷。JAでの「落花生祭り」、掘り取りを楽しむ「落花生ウオーク」などで認知度を高めてきた。その甲斐あってこの時期を楽しみにする市民も増えている。

「10月中旬まで楽しめます」と小山さん

小山さんは塩茹でやピーナッツバターで楽しむそう。「品種によって甘味や味が違います。新鮮な落花生は味が濃くておいしい。塩茹でがお勧めで、好みの茹で加減、塩加減で味わってほしい」と話した。(山石)