青梅 沢井マウンテンカフェが1周年 街道沿いの隠れ家的な店
青梅線沢井駅と御嶽駅の中間あたりの場所にある「沢井マウンテンカフェ」が6月で1周年を迎える。青梅街道沿いにありながら、玉石擁壁の上に建てられた古民家を改修した店は、緑に囲まれた隠れ家的な存在だ。店主の小原久典さんが「商売としては回転が早い方がいいのかもしれないが、うちの客の滞在時間はすごく長いんです」と笑顔で話す通り、いつまでも居たくなるような居心地の良い空間だ。
店の一押しは、複数のスパイスを調合し、色とりどりの野菜を載せた「焼き野菜カレー(1100円)」や1日5食限定で20種類以上の野菜や豆、鶏肉が入った「パワーサラダ」(1500円)。
サラリーマン時代に海外出向で8年間北米に滞在した経験を持つ店主が「海外からのお客さんに懐かしいと言ってもらえる」と話すように、日本のレストランではあまり見ることがないボリューム満点な料理も特徴の一つだ。登山客のベースとして使われることもあり、栄養価の高い食材を使うことにもこだわる。
フレンチプレスで淹れたコーヒー(500円)は香りが高く、もっちりとした食感の自家製クッキー付き。シャワー室もあり、アクティビティ帰りに汗を流し、地酒の澤乃井やビールを楽しむこともできる。
カフェを運営するのは足立区でトレイルランをはじめ、さまざまなアウトドアイベントを開催する「アドベンチャーディバズ」。小原さんの妻で日系カナダ人の北村ポーリンさんが代表を務める。
2019年、同社の秩父・奥多摩エリアの拠点として沢井にベースを構えた。ロケーションや古民家をもっと活用したいと昨年、カフェを始めた。
小原さんに調理経験はないが、食材の調達などが難しいアウトドアイベントで参加者に食事を提供してきた経験からワンオペレーションでカフェの営業を行っている。
柚子胡椒作りワークショップや水彩画スケッチ教室などのイベントも開催している。営業時間は11時〜16時。水曜〜金曜定休。問い合わせは090(1422)7171まで。(鋤柄)